外壁の下地にはセメントボード

デラクリートとワンダーボード

デラクリートとワンダーボード

・デラクリートとは

 

デラクリートとは、ポルトランドセメントと無機軽量骨材を
芯材として造られているものです。

 

ドロドロの状態になるまで混練し、
ガラス繊維メッシュを敷いたラインコンベアの上に
押出成型機によって押し出しで、
その上にガラス繊維メッシュをかぶせ、
100メートルくらいの長さにわたって流します。

 

この100メートルの長さを流されていくうちに、
芯材が生の状態から次第に乾燥し、
最終工程で所定の長さにカットされて、
セメントボードが完成します。

 

このようにデラクリートが造られる過程は、
石膏ボードを作る工程と同じような感じですが、
セメントが固まるときに高い熱を出すので、
出来上がった製品をすぐに積み上げることができません。

 

すぐに積み上げてしまうと、セメントボード同士が
くっついてしまいます。

 

デラクリートの内部の芯材の密度はとても高く、
このような製造方法をとることで硬くしあがります。

 

ですから、デラクリートの曲げ半径はワンダーボードに比べて大きく、
比較的大人しい曲面でしか用いる事はできません。

 

長辺方向のエッジの処理は、「ハードエッジ」と言って、
ガラス繊維をポルトランドセメントで巻き込むという方法が用いられています。

 

また、デラクリートは扱いやすく、
内部の芯材がボロボロ零れ落ちるということもなく、
ボード自体が硬くて取り付けやすいというメリットがあります。

 

ですが、ボードの端部の厚みが、
若干厚くなってしまったり、
長辺方向のエッジが欠けやすく、見苦しくなるというデメリットがあります。

 

・ワンダーボードとは

 

ワンダーボードは、キャリアシートと呼ばれる
一枚のプラスチック板の上に型を置いて、
そこに芯材が補填され、一枚ずつ造られていきます。

 

このワンダーボードの芯材は、
ポルトランドセメントに頁岩(けつがん)という軽量骨材を加え、
少量の水で練り合わせたもので、
ボードの上下の面をデラクリートと同じように繊維メッシュで覆います。

 

ただし、ワンダーボードでは、
接着剤の代わりにセメントスラリーを使うという大きな特徴があります。

 

また、芯材はドロドロした感じではなく、
東京名物の雷おこしのような感じでかなり密度が粗いものです。

 

ですから、ワンダーボードはデラクリートと比べると、
乾燥速度が速く、最終工程で、次々を製品を積み上げることができますし、
製造ラインの長さも、デラクリートの半分くらいでOKです。

 

エッジは「ソフトエッジ」と呼ばれているもので、ガラス繊維で端部を包み込み、
セメントスラリーで巻き込まないので、端部の盛り上がりもなく、
フラットに仕上げることができます。

 

さらに、ワンダーボードは、デラクリートと比べると
表面に近い部分にガラス繊維メッシュが施されています。

 

ですから、曲げる際にセメントスラリーによる拘束が少なく、
セメントボードを曲げやすくなります。

 

ただし、デラクリートとな異なり、
ワンダーボードでは、芯材が粗いので、
施工する際にぽろぽろと心材が落ちることがあります。

 

また、ソフトエッジのため、メッシュが邪魔をして、
貼るときに横滑りしにくいという点もあります。

 

・デラクリートとワンダーボードの留め付け

 

デラクリートとワンダーボードの留め付けは、
通常は専用のビスで行ないます。

 

しかし、ワンダーボードは、木下地の場合は、
専用の釘での留め付けができます。


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